酒蔵の歳末
今年も暮れゆく、あと3日ほどか。
コウヤマキを蔵の横の広場へ売りに来るO翁は、高野山を越えてくるのですが、やっぱり暖冬だそうで、雪は積もっていないそうです。
蔵の方は正月でも酒は発酵し続けますから、「仕込みを切る」というやり方で、休暇を確保します。
今は但馬地方から来ている社員は1人だけで、あとは地元から通っているわけですが、蔵に出てくる人数を三が日前後で絞り込んで、人手のかかる作業をその間休む、言わばペースダウンさせます。
具体的には29日に40何番目かの仕込みの留を終えると次の仕込みを3がにち明けまで延ばすわけです。
と簡単そうですが、麹や酒母もそれに合わせて調整するのですから、けっこう複雑なスケジュール操作のようです。昔は正月でも同じペースで作業は続けていましたが、その方がややこしくなかったのかもしれません。どうせ冬の間家に帰らないつもりで来ていたわけですから。
そして搾る方も、年末近くに搾って次の上槽は年明けしばらくしてからになるように、発酵工程も調整が要るわけです。
今年もやったなぁと思うこともありますが、充分なことができなかった部分もたくさんあります。
酒粕の山を見て思います。
原料米なんか見てると圧迫感がありますが、来年の課題とか、やる気、インスピレーションを与えてもくれます。ちなみに大きい籠は15俵900㎏入り、小さい方で10俵600㎏あります。
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