« 2016年3月 | トップページ | 2016年5月 »

2016年4月28日 (木)

お湯を利用したいが   瓶燗

今年の設備投資は小休止、決算書の傷をいたわりながら歩む歳月の幾星霜、誰も感状などくれることはありません。せいぜい瓶燗作業をより効率的にするため、水槽を1台増やして3台で廻せるようにしました。1台で加熱殺菌して、一台を冷却している間、もう一台で瓶を入れ替えれば、待っている時間が節約できます。楽にはならないのですが、早く終わって他のことができるわけです。
04261_002s
傍目ではどうも排水される特に湯がもったいなく思えます。これから暖める水槽に回せれば有効利用だと思うのですが。小規模な作業場ですが、ボイラー蒸気を使用するのは、瓶詰と甑での蒸し、用具の洗浄のための湯沸かし、そしてこの瓶燗くらいです。この地方では暖房には使っていないですから、用途は限られます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年4月26日 (火)

さすがに疲れる西日本ツアー

熊本の震災には一日も早い復旧をお祈りいたします。
愛媛県松山での会合に参加する予定があったので、翌日博多まで廻ることにしました。何となく近いだろうと思っていたら、結構大変なことだと気づいたのですが、後の祭りです。行くと伝えたら、レクチャーの予定を組んでしまわれていたのでした。
0425_023s


続きを読む "さすがに疲れる西日本ツアー"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年4月25日 (月)

精米は終わりました

先週で精米工程は終了し、一人兵庫北部から来てくれていた人が、帰っていきました。アルバイトの精米担当さんも来なくなります。急に蔵の周りが静かになりますが、同時に日差しが、えらく明るく変わってきます。まわりの丘の色も。これからは、気温、カビ対策が重要になります。あとせいぜい1ヶ月なんですが、重要なのです。2月にできた酒と4月、5月にできた酒の質が違ってはいけないですから。これにるいては、労力よりは設備でほぼ左右されるので、経営者の根性が試されます。やるだけやったんですが、毎年どこか直せないか考えています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年4月20日 (水)

香港から今後の展開を予想する 

最後になったが3月前半の香港のまとめです。
いつものようにタイムズスクウェアのアトリウムで販売のお手伝いをして、まぁ景気づけ程度にしか役に立ちません。連日寿司屋だの居酒屋に飲みに行っただけで、難しい交渉をするとか、何か新しい企画を実現するとか、そんな仕事らしいことはありませんでした。結局空いた時間はただただ歩いていたという印象です。上環の骨董街は見ましたが、錆びた真鍮は気色悪い感覚を催し、仏像仏具や古銭の類は見ていられませんでした。器もいいのは仕舞い込んでいるようだし。文武廟の線香の充満にも辟易するしで、建物の構造もそういい結構とも見えず、華人の線香のあげ方をよく観察できたくらいがよかったと思えるところでした。
03062_121s
 2階建の市電は安いのはありがたいが遅すぎます。街並みを眺めるのにはいいでしょう。それで歩いたりしながらも思うのですが、香港にはどうしてこんなに貴金属店、時計店、ブランドショップの類が多いのだろうと。周大福や周生生がよく目につきますが、あんなに店舗数が必要とは思えません。ローレックスやオメガもですが。
03062_126s
その代わり地下鉄は少なくともアジアの大都市でトップだと、あちこち乗ったうえででも思います。大きい、速い、どんどん来る。日本は郊外直通運転とか、路線の充実でトップですが、まったく不案内な外国人にはわかりにくいでしょう。通し番号の駅番号をつけるには路線の種類や規模が大きすぎ、戦前の銀座線や丸の内線には柵もなく古くて遅れた印象も与えます。ですがJRや新幹線、私鉄との乗換の利便性まで入れれば、総合的には日本が鉄道王国だとは思いました。スイカ一枚でカバーできる範囲、利便性は圧勝です。
  まったく香港くんだりまで来て、何で毎晩日本の地酒なんだと、仕事でもあるので仕方がないにもかかわらず思ってしまいます。
03062_061s
で、インバウンド消費好調、観光客目標前倒し達成、とこれまで報じられてきたのですが、今後どうなっていくんでしょうか。香港の方も特に和歌山への観光が多いとされています。宝飾店が大陸本土からの客でごった返していたのが、今回かなり空いてきているのではないかと思えました。アトリウムの酒販売はなお好調ですが、何でも高い物から売れるのではなく、どうもそのうち実質本位の方向に進んでいくのではないかと、やや希望的ながら観測しています。
 日本に戻り、4月に入ってから大阪の心斎橋にも行く機会がありましたが、どうも通行量がやや減ったのではないかという感じがしました。買付代行業者も出てきて、わざわざ日本まで来て買わなくて済むようになりつつあるらしく、炊飯器のまとめ買いからドラッグストアで薬、化粧品のまとめ買いへと変わっているらしいし、和歌山郊外の、閉鎖した酒ドラッグストアが中国人の買付人の倉庫になって、紙おむつが山積みされている、ホテルの予約がやや取りやすくなった、とか微妙な変化があちこちで囁かれています。
 春節も清明節も終わったことだし、あてにせずに行きたいと思いました。為替や経済構造の変化も気がかりです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年4月19日 (火)

来場者は増えているが古酒の時代は来るのか

国内の話題に戻って、4月17日(日)、東京・渋谷で「熟成古酒ルネッサンス2016」が開催されたので、参加して来ました。主催者側を代表して新潟の佐藤社長からご挨拶をいただきました。その中でもあるとおり、ファンは増えているのだけれど、なかなか商売にまではならない、ということです。吟醸酒も半世紀かかっているから、いつか認められる時代がくるというお話でした。
当社は古酒に取り組むのが遅れ、本来持ってこれるような古酒はまだないのですが、4年冷蔵貯蔵の中取り純米酒と火入れ後8年冷蔵の純米吟醸中取りを出品しました。常温熟成の古酒は今、土蔵で熟成中です。いつも言われるのは、時間はお金で買えないから、古酒を造っておかないと、いざといっても急にはできないので、貯蔵方法とかの情報を得る目的もあります。
0417_005
それで行ってみて驚いたのは、たしかに来場者が増えている、しかも若い、ということです。渋谷だからという説明もあり得るのですが、旧知の居酒屋経営者にお会いしましたが、彼も驚いていました。たしかに古酒なり長期熟成酒が認知されてきているという流れはあるのでしょうが、これがなかなか古酒がビジネスの柱になっているという蔵は稀です。
 趣味の領域で好事家の求めるものであるか、或いは、差別化の流れの行き着くところ、人が飲んでないものを求めているだけで、本当は古酒でも、新酒でもよく限定品のレアものが飲めればいい、ということなのか、そんな意地悪な仮説も成り立つのでした。
 それにしても、真面目そうな若い人達、酔えればいいやというタイプは皆無の来場者の群れは何を物語っているのでしょう。知的好奇心に富み、文化、教養の関心の対象として見ているのか、かつて買って家においていたお酒がどう変わるかとか、生活を楽しむ一方法として見ているのかもしれなかった。
 古酒は見るところ限定品の集合であり、先行して古酒の蔵として確立しているところでも、全く同じ製品を安定的にまとまって出荷されるということがない。小ロットごとに少しづつ違うものが出荷されている。毎年ラベルは変わるはずで、計画的に少量づつ出荷されねばならない。特定の販売店と常にリストのやりとりがないと出せないはずだ。
 もしかしたら、日本人の食指向が変わってきて、もしかしたら体力がついたか、脂っこい食べ物が増え、重厚な味に合わせられる酒に目が向き始めたのかもしれない。巷説、江戸時代は古酒が珍重されたというのも、とても広範な現象とは思えなかった。識者の検証を望みたいものだ。
 蔵元もタイプが別れ、古酒には関心がないとはっきりおっしゃる社長さんもいる。経営としては正解なんだろうけどね。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2016年4月18日 (月)

カンナムの居酒屋見聞

イベント会場で法被を着て立って、来場者と片言を交えながら試飲酒をグラスに注ぐ。ここで注文を取るわけでもなく、得意先や見込み客様と名刺交換、せいぜいこの程度が「仕事」であり、販売先への顔出し応援が本来の目的です。ですから終わったら飲みに行くくらいしかできることはありません。海外へ行ったのに、その土地の名物を食べるなどなく、ひたすら日本酒を出す店に行く、つまり半分営業か情報交換です。
今回は最もソウルで日本酒密度の高いカンナムが舞台でしたから、近くのシンサ洞の「いちえ」さんに行きます。
ここは今、黒牛も入っているし、鮮度の良い魚が人気、現地でもです。税金が関税、酒税、教育税と乗ってしまうので、純米酒黒牛720ml56000ウォンです。
03292_058s
冷蔵庫も地酒ぎっしりです。
03292_061s
よく飲むのか720ml瓶売り主流です。一度に何種類も味わいたいから小グラス単位の注文の取り方が多い日本とやや違うのです。と言って300mlは少ない。
03292_036

続きを読む "カンナムの居酒屋見聞"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

日食店の開業例を見て

少し日が経って振り返ると、いろいろ疑問が湧いてきます。なぜあの通訳はあんなことを言ったのか、なぜ日本に留学するんだろう、とか。高校で日本語コースを取れば入れる大学がある?、で日本へ短期留学する、か。今度は大学院で日本に留学?。うーん、お家が裕福なのかな。しかしどういうキャリア形成考えてるんだろう。
いちいち考えることはないやと、帰国前に営業を兼ねて寿司屋に行きました。円安のせいか、はたまた彼の日本での修業の成果か、また普通ではわかりにくい路地に入った出店立地の効果なのか、やたらと安かった。
メニューが、お昼の寿司22000ウォン、夜のお寿司33000ウォン、夜のお刺身(すし込み)50000ウォンの3種類のみ。
おかげですごく流行っているらしいんだが、何も日本人観光客を狙っているわけではないようで、普通に地元の方達がそのお値打ち感ある寿司を楽しみに来ているようだった。当然夜は日本酒がセレクトされて置いてます。
うーん、このメニューならアルコール売らなきゃあかんやろ、で地酒熱心か。
0328_077s
場所はメボンサン路2アンギル(2番小路くらいか)19-5のプレートがある。ワールドカップスタジアムの近くで、IT企業の多いエリア、ここは漢江の北岸ですが旧市街からは西にはずれている。やっぱり新しい街には違い有りません。
 デジタルメディアシティー駅の南側に、ややごちゃごちゃした飲み屋街?サンアム洞(ドン)の中です。

で、また疑問に戻ります。いったいこの若いイケメンのマスターは、東京近郊で何年だか修業して、何でソウルに戻ってこの寿司キノイを開店したんだろう。どんな想いで日食分野を選択したんだろうか。細かい事は日本のお店でも聞かないし考えないようにしていますが、立地やメニュー、店づくりとか、よく考えてるなと思うほどに関心がわきました。
03292_064
漢江を渡れば金浦空港も近いエリアです。自分的には、海外訪問地には自分で確実に行けて、自社製品も置いているお店が必要です。期待してますよ。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年4月17日 (日)

韓国での日本酒事情

台湾に先立ち3月下旬にソウルも行ってきました。26(土)、27(日)とソウル・サケ・フェスティバルがあり、外務省まで関与したから、79蔵、ほぼ全国からたぶん行政からの参加要請もあったようで、日頃販売ルートが違って、まず顔を合わせない蔵をずらりと並べた。一部は焼酎も参加していた。
日本全国のプレミアム地酒を集めたということらしい。韓国最大級プレミアム地酒イベントと副題にあります。向かうから見ての地酒輸入業協会中央会(5社参加)と在大韓民国日本国大使館が主催です。
03292_041s
03292_047s
どうも外交的緊張を民間交流で少しほぐそうとか、ベースには日本酒の海外市場でのPRを後押ししようという思惑が国にはあったみたいで、大がかりになったようだ。ミス日本酒とか、日本の特命全権大使や外務省職員が多数会場に見られた。
GNPの40%以上を輸出に依存する国の国際展示場、COEXですから、会議場やモールもいっしょで、やたら規模は大きい。
03292_008s
漢江南岸地区の新都心、江南周辺ですが、20,000ウォンの入場料で、これだけの中から試飲できるのは物色のいい機会とばかり、ファンや日本酒バーの経営者、スタッフが詰めかけました。予想を上回って、2日間で3800人だかの入場者があったらしいので、事業としても成功だったようです。
一部地域製品への放射能検査と公表体制をめぐって、外では市民団体の抗議活動もあったようですが、会場内では一切気がつきませんでした。自分はのんきな奴らの方です。送ったサンプルは使えないとか、試飲する条件とかけっこう気を使っていました。これくらいの事は覚悟して取り組んでいますから。
ソウルは一極集中の典型的な首都ですから、1000万級の都市圏では、日本酒排斥、輸入反対から無視、無関心、普通に興味、ファン、それに仕事で従事したい者まで、まったく多様なスペクトラムが形成されていて、ごく一部をターゲットにしてでもそれなりの層があるという印象です。ここは緊張感がある分、やりがいもあります。
また、過去廻った日本酒居酒屋をマッピングすると、ほとんどカンナム区かソチョク区とか、漢江南岸に集中しており、古い都心、明洞や南大門のある方にはない傾向でした。それから、日本酒は度数が焼酎より低いので健康的?というか、若者の酒、ファッション性のある酒と見られているそうです。とは言え、昔から経済酒は輸入され、過度の価格競争が続いてきました。妙に近いので、日本の情報はかなり入っていて、日本で働いて覚えたことを焼き直してこちらで開業した店も多いという、多様でおもしろいが難しい市場になっています。 続く
                                                        


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年4月16日 (土)

台湾の飲み屋街と夜市

一回来ただけでそうわかるものではないですが、取りあえず今回は林森北路という飲み屋街と士林市場の夜市と呼ばれる界隈に連れていただきました。
04112_073s
林森の方は、日本の飲み屋街と道の細さでよく似ています。けっこうビジネス街に近いから便利なんだろうか。大衆酒場や居酒屋、バーとそう店舗数は大変なものです。「しる一」という和歌山県出身で大阪で成功されたオーナーのお店にも連れていただきました。
まぁぼつぼつ研究させていただくことにしましょう。

続きを読む "台湾の飲み屋街と夜市"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年4月15日 (金)

蔵元の営業?ビジネストリップ 台湾編

台北の空港は松山と桃園の2つがありますが、市内に近い松山は羽田からしか便がない。関西からは40kmほど離れた桃園しか着かない。どうも都心に近いグループ、日本の羽田、韓国の金浦、台北の松山がセットでAグループ、成田、仁川、桃園はB格か、と少しすねます。この前のソウルは、いくらかチケットが高くても金浦便にしましたからね。で、台北の桃園の場合、結局路線バスが一番安くて便利だということらしかった。エバー航空にも初めて乗ったが、たぶん同じグループの長榮バス(巴士)で市内行きの5201か5202に乗れば、40分から50分で地下鉄網の中まで124TWD、つまり日本ならワンコインの感覚で行けます。予約したホテル最寄りで降りるつもりでしたが、タイミングを逃したので、街並み見学も兼ねて一周しました。スマホのGPSと歩ける半径の大きさが頼りです。帰りも結局これにしたのですが、メインのバス停では、切符を売ってますが、マイナーな所で乗るしかないとなると、全く言葉の通じない少年と、どの便に乗るか、ターミナルは1か2かと、何とか伝えて、その場では切符を売らず空港で集金係が乗ってきて払います。これが125ドルということは1ドルの違いは何なのでしょう。

続きを読む "蔵元の営業?ビジネストリップ 台湾編"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年4月14日 (木)

台湾は甘く見てはいけない

4月9日と10日の2日間、台湾の太平洋そごうのイベントホールで日本酒フェアが開催、実は生まれて初めて台湾に行ってきました。
04112_049
商社が百貨店のテナントに入っている関係らしいのですが、この両者は香港では店頭販売で競合関係にあるということで、国によって蔵も取引先を変えねばならないということになり、おもしろいですが結構ややこしいのです。

台湾を避けていたわけではないのですが、販売ルートが出来るのが遅れていました。
やっとお声がかかったということです。
いつでも行けるだろうと、やや安易に見ていたことに、現地で気がつきます。04112_036


続きを読む "台湾は甘く見てはいけない"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年4月13日 (水)

春の対外遠征前半戦終了-香港、ソウル、台北

どうあれ海外市場に足を運び始めて5年目になります。それまで言われたら送るだけの関係で15年以上前から輸出はしてはいましたが。今年も、現地で日本酒フェアをされる商社さんへ顔出しみたいな感じで出かけます。
3月に香港とソウル、4月に台湾と前半戦終了です。
それだけ日本酒が海外で需要がでているわけですから、人口が減る予想地域の蔵としては手を打っておく必要はあるという考えです。ただし上ついた楽観論は禁物です。旅費はほとんどが国内、特に地元で飲んでいただいた方から出ているわけですから、これだけ自社ががんばってますよという宣伝ではなく、飲み手に何らかのインスピレーションをお返しできたらというスタンスで書きます。(続く)
04112_053


 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年4月 7日 (木)

今年のトピックス

0407
ついに山田錦が、蔵の使用する米の過半に達しました。
しようと思ってやったわけではなかったのですが。
そして、平成26酒造年度の製造酒の構成は、純米醸造が数量ベースで97%に達していたのを確認しました。
9月決算が出て、もうだいぶ経つのですが、整理していて今頃わかっているようでは。

そしてもうこの製造時期も後半戦、さらにその傾向にいくんだろうか。何のかんの言っても、やっぱり山田錦がいいようです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2016年3月 | トップページ | 2016年5月 »