甑倒しの打ち上げ
甑倒しは10日であったが、だいたいこれが終わってしばらくすると蔵内でお祝いをすることになっている。
フルで理屈をつけると、酛始め、新酒あげ、甑倒し、皆造祝い、と4回くらいはお祝いのタイミングがあるものです。過去、どういう形でやったのか、すべては覚えていないものの、季節雇用で、遠隔地から杜氏が職人を引き連れて泊まり込みで酒造りにやってくる時代においては、蔵元は杜氏以下に「造っていただいてありがとう」的な儀礼の意味もあったかもしれない。法律上は雇用ですが、多分に請負的性格のある関係であった。今はほとんど社員に転換したし、その1名だけ残った但馬からの人も精米が終わってとおに帰ってしまっている。そうなると、何で製造部だけたびたび会社が福利厚生的行事をやるのかという感じに、他部門から見られてしもうおそれがある。以前は会所でこういう席を設けていて、外の飲食店へ終業後出かけることもなかったと記憶している。
賄いの女性を杜氏が連れてきていたのが、給食センターになり、蔵元の家族なり社員の手配で、鯛を一匹取り寄せるとかがだんだんおっくうになり、社外に出るようになった。今期はさて、どうだったかこれも忘れてしまう。会所で1回、外で2回くらいだろうか。社員も若くなったので、自分らで得意先からの納入先の中で決めさせると、焼肉になっていた。日本酒なんて注文があるのか心配でスタッフさんに聞いてしまう。けっこういると聞いたがどうなんだろう。肉料理に日本酒が合わないことはないと私は思う。あのタレが合いにくいと思っているので、何をどう付けるかに気をつかって過ごした。
社長は一次会で消えるものだ。
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