2010年5月 3日 (月)

ワインとチーズを楽しむ会に入れてもらいました

駅に近いというのはいいですね。今後は駅に近い所へ、お店や人が戻っていくことになるかもしれません。大都市は知りませんが、地方でもという気がします。3つ目の駅から家まで12分、徒歩圏にしてはちょっと遠いですが。

今日は和歌山駅から歩いていける販売店のワイン室で、ワインとチーズを楽しむ会に参加してきました。まずは和歌山の牧場のしぼりたて牛乳を特にいただきます。リコッタを目標にした自作チーズを試食、販売しているそれとも比較させていただきました。

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ワインは9種くらいでてきますが、これにいろいろなチーズとの相性を楽しんでいきます。イタリアの水牛のチーズ、熟成貴腐ワインを浸み込ませたタルムタンベール?、オレンジ色のシャンパーニュ地方のラングルー、ヤギの乳で作ったシェルシェールシェル?-いちいちググレない-(木の灰でコーティングしている)、スペインのワンチャゴ?とかいう羊のチーズ、フランスのミモレットというダニの力で熟成させるもので、熟成期間の違う2種を用意してくれました。1年半もたつと、からすみ様の色になって、日本酒とも合います。

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見た目もカラフルですが、置いた板の漆黒に映えます。これは黒江塗りで地元との連携意欲も感じられました。

楽しみ方の蓄積が日本酒より相当長く蓄積された感があります。一回日本の場合破壊されましたからね。最後に気を使ってくれたのか、当社の純米吟醸(雄町)が出てきました。御礼に次回のイベント

「SCAN0300_000.pdf」をダウンロード

くらいはアップしておかないと。

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2006年12月31日 (日)

活性にごり

2006年のうちの蔵は「活性にごり」の爆発で終わった。30日で私も配達便は終わり蔵は年越しの杜氏達しかいなくなった大晦日、試験的に純米酒のもろみを汲んでザルで濾した(これでも税法上は清酒である)というので、メーターが-5で、10日前に詰めて今まで冷蔵庫に入れていたとか確認し、味見しようとしたのだが。

Img_5216 垂直方向に静止して置いた状態でそっと開栓したら、見事な爆発と噴出で中身の6割以上がこぼれる結果となった。

これくらい粕分が入っていたら冷やしていてもダメで、詰めてからの日数が10日も経てば商品性などまるでないのがよくわかった。

せっかく試したのだから教訓を探すと、

1.誰彼なく売れる物ではない。本当に限定した相手にしか出せない。

1.消費者には、もしそういう物を手にした場合は、瓶をよく拭いてボールの中に置いて、手ぬぐい等で栓が飛ばないようにかぶせて、手は腕をめくって服が汚れないようにし、そのうえで開栓し、半分以上噴き出ても回収できるようにしておくよう注意を促すこと。

1.詰めてすぐ消費されることを前提とし、クレーム処理でバタバタすることを思えば、一切やらないか、ガスが抜ける特殊栓を必ず使用すること。

だろう。それにしてもこういうものを、注力して売っている蔵も結構あるのだから大したものだと思った。Img_5218_1

年末の爆発は吉と思って飲んでみると、炭酸ガスの香りが強く、吟醸香を感じられるものではない。しかし味わいは極めてガスッ気が強いわりに旨味、甘みも楽しめるコンディションで悪くはなかった。

これはパーティー需要、それも極めて制限付きの使用が求められる。何か爆発的に当てたいとか盛り上げたい向きには、パーティー等で試してみては、という材料で、小売店、それも地酒のことがよくわかった所に相談されたい。当社はやらないので、どこかのを探してくれると思う。「活性にごり」とご指名のほどを。

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2006年10月13日 (金)

飲まなやってらぇやな

「紀伊民報」という良識ある地方紙が和歌山県にはある。13日の金曜日三面におもしろい記事がでていたが、タイトルは「飲まずにやってらんない?」。2005年度の県内の酒類消費量が7万5500キロリットルで9年ぶり増加(+5.3%)、と和歌山税務署が発表。景気低迷に加え、人口も減少しており成人数も減っているのに、なぜ増えるのか分からないと税務署が言っているらしい。大阪国税局管内合計は1.1%減少だから、たしかに変ではある。不況でやけ酒か?というタイトルなのだが、和歌山弁でそのタイトルを言えば「飲まなやってらぇやな」となる。

県内成人1人当たり消費量は+6%。種類別内訳では、ビール-5%、発泡酒-16%、しかし第三のビールは約6倍、焼酎+7.9%、リキュール+18%、清酒+7.8%の7080キロリットル。

酒造組合の統計では、和歌山県の清酒課税移出数量は、17CY(H17.4-18.3)で3188キロリットルの-5.3%。全国の清酒合計では736,803キロリットルで-4.0%。しかし輸出が7752キロリットル(+1.5%)ある。当社は約270キロリットルで、県内清酒業者約8.5%の売上シェア、県内出荷比率から推定すると和歌山県内で消費された清酒の約2.5%、40本に1本が当社製品だったことになる。紙パック製品はないし、普通酒は壊滅状態の当社であるから、高級酒部門ではそれなりのシェアだとも言える。全国業界で計算すると、0.037%(370PPM)で増加してきている大気中の二酸化炭素濃度といい勝負であり、しばしばギャグに使っているネタである。当社にしても3割以上が県外出荷できちんと分析はできないが、県内で飲まれた清酒はどう見ても7割程度が県外の清酒ということになる。

 さて、たしかに和歌山の景況感は悪く、一応全体として見れば回復傾向にあるようだが回復力は弱く、住友金属とか一部は除いて、地方・規模・業種と悪い方にきっちりはめこまれた感がある。最近も和歌山県は近畿ではないだろうとからかわれたが、ごもっともな意見と私も思うほど近畿2府4県から脱落した経済状況らしい。何せ古代律令制では畿内には入らず南海道ですからね。紀伊國は。

  若い頃はそういう時すごく悔しく僻んだものだが、そういう針はとうに振り切れてしまった。「経済的」にはたしかにそうだ、というだけである。それに活動の範囲を県内に限る必要はない。ここは業界を超えて連携を図り、果敢に運命に挑戦しなければならない。その方がおもしろいだろう。

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2006年5月31日 (水)

お米

今日は米屋さんが来社。県内で当社は契約栽培を農家と直接取り組んでいる一方、米屋さん経由でも買い付けている。それぞれ一長一短であるし、また県外の酒米についても、米穀業者なくしては安定的に必要な酒米は確保できない。酒造協同組合-経済連-全農経由のルートだけに依存するのが行儀がよいとされた時代は終わっている。また情報量は民間の方が圧倒的で、随分勉強させてもらった。今日のネタはホームセンターK対JAの戦争状態突入の話だった。農家への肥料、資材の供給はJAが抑えていたが、地方までホームセンターが進出。大量購入への特値、掛売等で、信用機能を武器にしていたJAの庭先へホームセンターが乱入。あらゆる力で囲い込もうとするJA、さてどうなるのか。ホームセンターとは日曜大工と灯油、家具、工具、文具等のディスカウント店としか思っていなかった私はまた不勉強を恥じることになった。酒米でも某県の某米種は経済連からしか買えないという状態のものはある。しかし違う県からその銘柄は買える。たしかに県単位でブランドランクが違うものもあるが絶対ではない。流通を全国組織で押さえつけるような時代ではあるまい。買い手も米を見る勉強が必要だが、売る側も流通を勉強しないと生きていけない時代になってきている。

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2006年5月30日 (火)

軽自動車の箱バンで中古

今日は300mlの瓶詰だった。業務店それも県内中心の需要のアイテムである。一時飲酒運転の取締強化で結構減少した。しかしその要因が安定した後は、以前と同様、地元飲食店の景気動向を判断するには非常に敏感な一品である。まぁ焼酎ブームもあって減りぎみには違いない、またカップブームもあって、そちらに振り替わった部分もある。それでも結構詰めてるから、そう捨てたものでもないのかと思う。新瓶と回収して某所で洗ってる分が半分ずつくらいだそうな。回収瓶比率を高く、なおかつ事故、クレームゼロが理想であるが。営業社員の車もとうとう寿命で、また中古の軽箱バンを探すことになった。設備、瓶、車と中古物件をあさって、その分いい米を買う、できたら従業員の教育投資は惜しまず技術向上に努めたいが。経営資源に配分については、いろいろな組み合わせは考えられるが、いい酒づくりにどう向けていくべきなのだろう。小さい蔵でアイテムが増えると品切れや出荷遅れが発生してくる。うまければ客は待たして平気なのが銘酒なのか、納期、在庫の管理も品質のうちなのか。

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水か酒か

今日の来客は設備機器商社の人である。私は水処理の改良を考えているが、先方は酒の濾過方法を変えたがっている。今の主流は中空し繊維(多くの小さい穴があいた繊維、そーめんと業界内で呼んだりする)を通して濾過すれば、穴の大きさに応じて、ゴミを取るだけにとどめたり、火落ち菌を取るのを目的にしたり、井戸水の精密濾過に使ったりできる。熱を使わないのは効率的で非常に普及した。こちらもまだよく理解しきれていないので、漸進するのだが、炭濾過を抑えていこうという流れの中で活用していく方向ではある。午後は県内の小売店の方とお取引開始のご相談。酒屋らしい一日だった。こちらは今まで安売り店と見られがちだったのを払拭されたいとか。こういう時に未来志向で話せる蔵になりたいと常々思っている。これも水に流すのか酒にこだわるのか、という今日のテーマだった。

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2006年5月28日 (日)

梅酒を造りたい

ある有名な経営者から梅酒製造業に参入したいと言われた。「あなたまで、そんなことおっしゃるのですか。」と私。いや地域振興や雇用開発のためで儲けのためではありません?。「うーん。」

実はこのパターンが近畿の他県である経営者から言われたパターンと同じなのだ。私ですら和歌山のメーカーだから梅酒だせないのかと酒販店に言われること再々で、蔵が狭いのなんのと言い訳しているというのに。実際、梅酒で当たってひと息ついているメーカ-も和歌山にはあるのだから、やって間違いではあるまい。それにしても参入圧力を感じるこの頃である。どちらも協力、つまり醸造機器メーカーの紹介とかはいたします、と答えているのだが。環境意識の高い者が集まって村を作るという構想があり、このほど「和歌山エコビレッジ」としてNPO法人にすることとなった。聞いていると住民がどう生計をそこで立てるのかという面がはっきりしない。団塊の世代が年金を持ち込んでくれるのを当てにして、それに追加収入があれば何とかなるようと思っているようで、それでは道楽ではないか。無農薬の梅酒工場なんてどうかね。

 

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2006年5月20日 (土)

プライベート ラベル

基本的にブランド価値にこだわる蔵元はプライベート・ラベルには消極的である。うちはたいしたことないからなのか、蔵元が適当な性格だからか、結構柔軟にいろいろなラベルを作ってきた。ただし最低数量はきちんとしている。安定的に買ってくれることを期待してお引き受けするのだから。とは言え、考えさせられるパターンもでてきた。所属団体のロゴや背景にしたい写真の画像をメール添付して送ってくるのだが、「花子14」でそれを使ったラベルを作成。見本はまず瓶に貼り画像をこれもメール添付で送る。先方でOKが出れば、カラーレーザーで作成する。ラベル屋は要らないシステムである。これは「ウェブ進化論」で梅田望夫氏が述べている「チープ革命」なんだろうか。従来からの仕事のやり方は変えていかないと、どんどん苦しくなるって、こういう需要に対応できない蔵は負けてしまう、という意味なのだろうか。普通に考えると、ブランド力のある蔵はこういうことをする必要はない。やらないのをプライドの源にしているはずだ。だが、ある程度は柔軟に、というのが私の意見である。顧客が求めるサービスには可能な限り応じていくのが使命ではないのか。この件のおかげでやっとBMPとかGIFとかJPEGとかのファイル形式の違いがわかってきた。そういう副効果もあるではないか。

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2006年5月19日 (金)

降って湧くコスト

精米機を清掃、整備するH君を訪ねてきた機械屋が私にも面会を求めてきた。既に発注しているロール(砥石)、昇降機とその外板の交換の着手日程の話だと思っていたが。メーカーの部品在庫が切れて、インバーター、操作盤等電気関係部品の総交換を提案してきたのだ。2台で1000万近い。大手電機メーカーから通告を受けたというのだが。でシーズン中に故障して修理できなくなったとしよう。2台同時に寿命がくる可能性は低い。少しスケジュールは狂うが1台で少し対応し、そのシーズンは委託精米に切り替える。シーズン明け後にインバーター等を総交換すればいい。つまり潰れるまで使い切れ、という方針になりそうだ。遠慮がちに話すメンテ会社に苦情を言う必要はない。大手の都合、零細の意地、それぞれ合理的行動なのである。

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2006年5月17日 (水)

ミニプラント

今日の訪問客は清酒のミニプラントの提案、というかまだ詰め切れていない構想の反応を見るようなお話だったが。この業界は30年前の日本がまだ保存されたコンテナーで、前置きと業界の四方山話が長い。どこの蔵がどうのという話の後のテーマとは、超マニア、専門店、銘酒居酒屋向けで小規模な吟醸仕込のプラントを蔵に付け加えるのはどうか、ということだった。実際の大吟醸は白米650㎏程度の仕込が標準である。この約10分の1規模の仕込に対応した設備一式を使って、購入希望者に参加させて醸造させるという、考えるだけなら最高のテーマで、体験型観光でがんばっているS君に話せばすぐやろうと言われそうなネタだ。1仕込で斗瓶が3、4本採れそうだが、稼働率とか蔵の現場の負担を考えれば実行不可能なのは目に見えていた。ただ、今後もっとひまな酒蔵が増え「これしかないで。」とトライするか、あるいは製造免許まで自由化が進んだ末、成功した実業家が道楽で純米吟醸だけ造るとか、なら実現しそうな話である。私は梅酒の超ミニプラントの方が関心はあるよと伝えた。有意義だからこの構想の過程で低価格の製造機器が開発されればみんな喜ぶことも。事実リンサー(新瓶を濯ぐ機械)は少し売れたんだそうだ。

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